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Flutter Developmentシリーズ Command
Flutter
2024.06.20
2024.06.25
1. はじめに
Flutterで開発中に、コマンドを利用する場面が多いのではないでしょうか?
ただし、実際に利用するときにコマンドが長すぎて覚えられないことが多いと思います。
そのようなときに便利な方法を3パターンご紹介します。
2. パターン
コマンドは長いため、別名をつけてコマンドを短くします。そのパターンをご紹介します。
パターン | メリット | デメリット |
---|---|---|
aliasを利用する | 他のプロジェクトでも利用できる。 | ユーザごとに設定しなければならない。 |
MakeFileを利用する | プロジェクトメンバーがすぐに利用できる。 | 他のプロジェクトで利用できない。 makeと入力しなければならない。 |
Shellを利用する | プロジェクトメンバーがすぐに利用できる。 | 他のプロジェクトで利用できない。 コマンドごとにファイルが増える。 ファイル名が長いとコマンドも長くなる。 |
今回は、以下のコマンドを対象として、例示します。
コマンド | 説明 |
---|---|
flutter doctor | 開発環境を確認する |
flutter clean | ビルドキャッシュ、一時ファイルをクリアする |
flutter pub get | 依存関係のパッケージを取得する |
flutter pub run build_runner build --delete-conflicting-outputs | コードの自動生成を行う |
flutter pub run build_runner watch --delete-conflicting-outputs | 変更点を監視し、変更があればコードを自動生成する |
3. コマンドを短くする方法
3.1. aliasの利用
ここでは、aliasを利用した方法をご紹介します。
設定の手順は、下記のとおりです。
①.zshrcの編集
vi ~/.zshrc
エイリアスを複数同時に実行したい場合は、&& で連結することで実現できます。編集が終わったら、保存します。
# flutter
alias fdoc="flutter doctor"
alias fclean="flutter clean"
alias fpg="flutter pub get"
alias fbr="flutter pub run build_runner build --delete-conflicting-outputs"
alias fbrw="flutter pub run build_runner watch --delete-conflicting-outputs"
# flutter clean & pub get
alias fsetup="fclean && fpg"
# flutter clean & pub get & build_runner
alias fgen="fclean && fpg && fbr"
②コマンドの反映
source ~/.zshrc
④コマンドの実行
flutter clean & pub get & build_runnerを実行する場合は、「fgen」と入力します。
fgen
3.2. MakeFileの利用
ここでは、MakeFileを利用した方法をご紹介します。
手順は、下記のとおりです。
①MakeFileの作成
プロジェクト直下でMakeFileを作成する
vi MakeFile
②MakeFileの編集
コマンドの前のスペースは、タブで入力してください。
スペースを入力すると実行時にエラーになります。
fdo:
flutter doctor
fclean:
flutter clean
fpg:
flutter pub get
fbr:
flutter pub run build_runner build --delete-conflicting-outputs
fbrw:
flutter pub run build_runner watch --delete-conflicting-outputs
# flutter clean & pub get
fsetup:
flutter clean
flutter pub get
# flutter clean & pub get & build_runner
fgen:
flutter clean
flutter pub get
flutter pub run build_runner build --delete-conflicting-outputs
③コマンドの実行
flutter clean & pub get & build_runnerを実行する場合は、「make fgen」と入力します。
make fgen
3.3. Shellの利用
ここでは、Shellを利用した方法をご紹介します。
手順は、下記のとおりです。
①Shellファイルの作成
vi fgen.sh
②Shellファイルの編集
flutter clean
flutter pub get
③コマンドの実行
flutter clean & pub get & build_runnerを実行する場合は、「./fgen.sh」と入力します。
./fsetup.sh
4. まとめ
Flutterに限らず、開発においてコマンドを利用する場面が多いと思います。
コマンドは、短くして入力の手間を減らしていきましょう。