発注者のための見極めガイド

「AI使ってます」は差別化にならない。
本当に使いこなしている開発会社の見分け方

株式会社STVテック │ 公開日:2026年4月 │ 対象:システム開発を発注する担当者・マネジャー

「AI活用しています」と言われても、何が変わるのかわからない。コストも納期も変わらない。そんな経験をしている発注者が増えています。

実は「AI活用」という言葉は、今や開発会社の9割以上が使うようになりました。しかし、本当にAIで成果を出している会社と、ツールを導入しただけの会社では、発注者への提供価値が大きく異なります。本記事では、見分けるための具体的なポイントを解説します。

📌 この記事でわかること

「AI活用しています」という言葉の裏側を見抜き、本当に使いこなしている開発会社を見分けるための3つのポイントがわかります。

目次
1. なぜ「AI活用」が差別化にならなくなったのか
😓 よくある場面

「どの会社もAIを使っていると言う。比較しようにも、何が違うのか説明してもらえない。」

2023年以降、ChatGPTやGitHub Copilotなどのコーディング支援AIが急速に普及しました。現在では、規模の大小を問わずほぼすべての開発会社が何らかのAIツールを導入しています。しかし「導入している」と「成果が出ている」の間には大きな差があります。

ツールを入れただけで、使いこなせていない
削減できた工数を発注者に還元せず、利益にしている
AIが生成したものを人間がレビューするプロセスがない

これらの会社は「AI活用」と言っていても、発注者にとってのメリットはほとんどありません。

2. 「使っているだけ」と「使いこなしている」会社の違い
観点 使っているだけ 使いこなしている
削減効果 「体感的に速くなった」 工程別に削減率を数値で提示できる
見積もりへの反映 変わらない AI削減率が見積もりに明示されている
品質管理 AIが出したものをそのまま納品 AI生成→人間レビューのプロセスが明文化されている
データ蓄積 プロジェクトごとに属人的 削減率テーブルを継続更新している
発注者への説明 「活用しています」の一言 どの工程で何%削減したか説明できる
3. 発注者が見分けるための3つのポイント
POINT 01

数字で語れるか

「速くなっています」ではなく「実装工程で30%削減」という形で、工程別・数値で説明できる会社が本物です。AIの効果を定量化できない会社は、効果を把握・管理できていない可能性があります。

POINT 02

発注者に還元されているか

AIで削減した工数分が、見積もり金額に反映されているかを確認します。削減効果を利益にとどめている会社は、「AI活用」を発注者のためではなく自社のために使っています。

POINT 03

品質の根拠があるか

AIが生成したコードや設計書に対して、「誰が・何を・どの観点でレビューしたか」を記録し、納品物として提示できる会社が信頼できます。「AIが作ったから速い」ではなく「AIが作り、人間が確認した」というプロセスの透明性が重要です。

💡 ポイント

この3つを商談の場で確認するだけで、「AI活用」を本当に実践している会社とそうでない会社を見分けることができます。

4. 注意すべき「AI活用」の典型的な言い回し

以下のような言葉が出てきたら、深掘りして確認することをお勧めします。

言い回し確認すべきこと
「全工程でAIをフル活用しています」どの工程で何%削減できているか数値を聞く
「最新のAIツールを導入しています」ツールの名前ではなく、効果を聞く
「AIで開発速度が大幅に上がっています」見積もり金額に反映されているか確認する
「品質はAIが担保しています」人間のレビュープロセスと記録があるか確認する
「AIなので属人化しません」具体的なプロセスとドキュメントを確認する
5. 発注者として確認すべき質問
確認ポイント NG回答(要注意) OK回答(信頼できる)
AI活用の効果は数値で示せるか? 「体感的に速くなっています」 「工程別の削減率を数値で提示します」
見積もりにAI削減効果は反映されているか? 「込みで計算しています」 「AI削減率で明示しています」
AI生成物のレビュー記録はあるか? 「エンジニアが確認しています」 「レビュー記録を納品物として提供します」
過去の削減実績データを見せてもらえるか? 「ケースバイケースです」 「削減率テーブルをお見せできます」
6. まとめ

本記事では、「AI活用」という言葉の裏側を見抜き、本当に使いこなしている開発会社を見分けるための3つのポイントを解説しました。

見分けるポイント確認すること
数字で語れるか工程別の削減率を具体的な数値で示せるか
発注者に還元されているかAI削減効果が見積もり金額に反映されているか
品質の根拠があるかAI生成物のレビュー記録を納品物として提示できるか

「AI活用しています」という言葉は、もはや何の根拠にもなりません。発注者として重要なのは、効果を数字で語れるか・見積もりに還元されているか・品質の根拠があるかの3点を確認することです。この3点に明確に答えられる会社が、本当にAIを使いこなしている開発パートナーです。

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